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ふたりのカタチ

第1章 私のコト

アメリカから日本に帰ってきた私は
芸能人とやらに無頓着で
一人一人の名前すらわかっていなかった

それでも
弟と変わらないくらいの歳の男の子たちの笑顔に私もつられていた

「ん…?」

一人だけ見たことがある気がして
電話をしている弟に話しかけた

「ねえ、この子、かずちゃん!?」

彼女との会話をジャマされ不機嫌そうな弟…

「そだよ。隣のかずだよ」
「えーーーー!!」

あまりに大きな声で
電話の向こうの未来の妹に笑われた

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