テキストサイズ

ふたりのカタチ

第1章 私のコト

弟からはボンヤリとそんな話を聞いていた
[テレビの仕事をしている]と
勝手に脳内変換されて
いつの間にか忘れていた

まさかこんな風な[テレビの仕事]だったなんて…

弟とキャッチボールしたり
ゲームに夢中になってた姿を
かすかに思い出した

「かっこよくなったなぁ…」

自然に口から出た言葉を電話が終わった弟は
聞き逃さなかった

「姉ちゃん、かず、式に呼んでるよ?
話したら是非出席したいって言ってくれてさ」
「そうなの?でも…」

弟は私が話すことがわかったらしく
「芸能人でも何でも、俺にとっては幼なじみ。大切な友だちだよ」って

いたって普通のコトをさらっと言う

ストーリーメニュー

TOPTOPへ