テキストサイズ

ふたりのカタチ

第8章 やっぱり

どっかでオレ自身がかずちゃんではなく
『二宮和也』になっていたんだ

亮太は友だちとして接してくれる
翔さんだって他のメンバーもそうだ
オレは自分であやねえに
普通の男の子だと言っていた

あやねえだけが普通の男として接してくれないんじゃない

普通に考えてないの、オレの方じゃん…

後押しされてオレは
何度もそうしてきたかのように
ごく自然に電話をかけていた

電話に出てくれたら
ゆっくり話したいから仕事終わったら会いに行くって言おう

留守電になったら
折り返し電話が欲しいなって
会いたいって言おう

ストーリーメニュー

TOPTOPへ