テキストサイズ

ふたりのカタチ

第9章 教えて欲しい

食事の邪魔にならないように
キッチンの換気扇下で煙草に火をつけた

「美容に悪いですよー?つーか、こっちで座ってていいよ。気にしないし、自分ちでしょ(笑)」

かずちゃんはそう言ってくれるけど
そばに…
近くにいかないのは
煙草のせいだけじゃないよ…

「ごちそーさまでした!」
「どういたしまして」

テーブルの上の、きれいに平らげたお皿を
片付けようと手を伸ばした

「ちょっと話そ?」

そう言ってかずちゃんは私の手首を掴んだ

「こっち…座って?」

ストーリーメニュー

TOPTOPへ