テキストサイズ

ふたりのカタチ

第13章 痕

ただいまと言って
おかえりと言ってもらえる
こんなにも幸せな気持ちになれるなんて
知らなかったよ

それに
洗面所やリビング…あちこちから
あやねえの香りがしていて
ちょっと油断すると、眠ってしまいそうなくらい安らぐんだ

食べ終わると深夜1時になろうとしていた
食器を片付けながらあやねえは小さくあくびをしていた

「あやのサン眠そうだね」
「あ、うん。ごめんね(笑)」
「遅くなったもんね~先に寝てね?勝手に寝て勝手に起きて出かけるから…」

そう言うと
あやねえはちょっと寂しそうだった

ストーリーメニュー

TOPTOPへ