テキストサイズ

鍵の行方

第3章 鍵の行方


あまりにも簡単にできたので
太一はほっとしたが
杏璃のカバンをあけて
鍵を盗み出す時には
心臓が口から出るかと思うほど
太一の心臓はドキドキしていた

そのドキドキをしずめながら
太一は理科室に向かった
もう、クラスのみんなは
理科の学習を始めていた

「太一っ、遅いっ!!
 何してたんやっ!!」
先生に強い口調で言われ、太一は
「わ、わ、ワーク探してました」
と答えた

「そんなもんは前もって
 探しておくもんやっ!!」
と言われたがその時はそれだけで
許してもらえた

ストーリーメニュー

TOPTOPへ