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チェリーブロッサム

第2章 はじまりのとき~晋也side~

首筋に微かに唇を触れると

寛子の息が大きくなった。

耳元でそっと囁く

『寛子…』

名前の後に続く言葉は

お互いにわかっている。

『ン…』

耳元から一気に唇を滑らせて

唇を重ね合わせ る。

腕の中でいやいやして逃れようとする。

それはもっと激しく求めて欲しいという

寛子の意思表示。

離れることなく執拗に追いかける俺の唇。

片手で寛子の後頭部をがっしり掴み

唇をさ らに強く押し付けると

それがまるで合図のよ うに

二人の舌が激しく絡み始めた。

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