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背中デ愛ヲ、囁キナサイ

第3章 朝陽ヲ浴ビテ


 うっすらと白んできた窓の外では、雲が赤く染まる朝焼けが始まるところだった。

 こんな時間に起きてるなんて、いつ以来だろう……

 なんて思いながら、僕に背を向けて寝息を立てているまゆみを後ろから抱きしめ、そのうなじに鼻を埋めた。

 僕は結局眠れなかったのに、まゆみは気持ちよさそうに夢でも見てるのが、ちょっと悔しい。

 疲れさせちゃったのは、僕だけどね。

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