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背中デ愛ヲ、囁キナサイ

第3章 朝陽ヲ浴ビテ


「まゆみ?」

 後ろからぎゅっとしてみると、ほんの少し反応があった。

「起きないの?」

 僕の唇に当たるまゆみの耳たぶは、小さくて冷たくてかわいい。

 くすぐったさに、まゆみが耳にもってきた左手の人差し指の先を、僕はちょっとだけ舌でなぞった。

 色っぽい鼻息が聞こえるよ。

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