秘密の蜜は甘い
第3章 噂の2人
親友の神奈川瞳(カナガワヒトミ)があたしをぎゅっと抱きしめる。あたしの数少ない親友の内の一人だ。
人見知りの所為で、初めて会う人とは上手く喋れないあたし。その所為か親友と呼べるような友達は少ないのだ。
瞳はあたしが気兼ねなく話せる、大切ま大切なお友達。
「あぁ~、今日の朝も三人一緒に登校かぁー。羨ましい限りですわ」
「お兄ちゃんと行くのは幸せだけど、リクは邪魔だよ?」
リクはお兄ちゃんとの時間を邪魔するし、苛めてくるし。きっと前世はお互い武士で敵対してたんじゃないかって思う。
…それ位仲悪いもん。
「リクくんもファンクラブあるのよ?
あんなイケメン達と一緒にいたら
あたし鼻血でるかも…!!」
「はいはい」
瞳はなんというか…テンションが上がると面白い。
面白いというか、変だ。