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秘密の蜜は甘い

第1章 あたしの秘密


「俺、鈴と学校行けないの…
…寂しいなぁ」

「…――ホント?」


布団からガバッと起きて
お兄ちゃんの顔を見る。

…格好良すぎて、
心臓が飛び跳ねた。


優しい笑みを浮かべるお兄ちゃん。
…もう、期待させないでよ。



「あ、起きたね?おはよう」

「お兄ちゃんっ」


あたしはお兄ちゃんに勢いよく抱きついた。

『鈴はいくつになっても
甘えん坊だなぁ?』

なんて言いながら、あたしによしよししてくれるお兄ちゃん。



…もう、本当に好き。

全部全部、本気で好きだよ。

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