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秘密の蜜は甘い

第8章 動き出す




俺はお前の方が羨ましいよ。




羨ましい。


顔を真っ赤に染めて欲しい。



…俺だって兄じゃなくて
男に見られたいのに。




「まぁーライバルがまさか
血の繋がる兄貴になるとは
思わなかったけどな」



「ははっ、まぁそうだね」



俺とリクの趣味は、全然違うはずだ。今まで特に被った事はない。だけど唯一〝好きな人〟が被ってしまった。



リクとは敵対したくなかった。
だけど、譲れない。

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