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「リクがお祭り
ダメって言うの！」


すぐ後から現れたリクが、あたしをお兄ちゃんから剥がそうとしたけど、あたしは全力でお兄ちゃんにくっついた。


リクにお兄ちゃんは
渡さないんだから。



「ブラコンとっとと兄貴離しやがれ」

「やだよーだ」


リクの目が鬼みたいになった気がしたから、お兄ちゃんを盾にしてリクから離れた。


「お祭り行きたいの？」



溜息混じりであたしを
見ながら言うお兄ちゃん。


「行きたい！」


「…絶対無理しない？」


「うん！」


盛大に溜息ついたお兄ちゃんは、あたしを心配そうに見つめた。