秘密の蜜は甘い
第9章 駄々をこねて
「ねぇ…お祭り、瞳も行く?」
「んー…まぁナンパ待ちでもしようかしら」
瞳はすっぴんももの凄く可愛いのに、化粧すればもっと化ける。そこらのギャルなんて比べものにならない可愛さになるのだ。
だからナンパ待ちなんてしたら、大変な事になるなぁ…なんて思いながら瞳をじっと見つめていた。
「リンはさぁー…
これからどうすんの?」
「え?」
瞳が心配そうに
あたしを見つめた。
だけど、あたしには瞳が何を心配しているのかが分からなかった。
「今は、兄弟が好きって言っててもギリギリセーフくらいだけど。
これから大人になったら、そう言う訳にはいかないでしょ?2人とどう接していくの?
あたしはそれが心配なのよ」