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秘密の蜜は甘い

第13章 あたしの王子様



「立てるか?」

「…うっうん」


立とうと足に力を入れるのに、
震えている所為か上手く動かない。



「…あれ?立てない」


何でだろう。涙出てきた。
もう安心して良いのに。


「ほら、おんぶしてやる」


向こうを向いて
しゃがみこむリク。


顔が熱くて、
心臓がうるさい。


「ありがとぅ…」



…あっそうか。
安心したから涙が出たのか。


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