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秘密の蜜は甘い

第14章 その夜



「俺も負けてられないな」


「・・・俺も、
もぅひかねぇから」



「お前今まで引いた事あったっけ?

リンが俺にくっついてたら、いっつもシワ寄せて睨んできたじゃんか」


「・・・睨んでねぇし」


否定は出来ないかもな。実際リンが兄貴にハグを求めてた時とか、苛々していた訳だし。


顔に出るらしいから、
睨んでいたかもしれない。




「無自覚って怖いね。あんな怖い顔無自覚でするとか怖いわ」


「・・・兄貴キャラ変わった?」


「え?そうかな?」


もういいや。
何かどっと疲れた。


「・・・俺も引かないから」


「・・・上等だ」

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