秘密の蜜は甘い
第15章 喧嘩
今日朝リンを起こす当番は俺だった。いつものようにリンを布団から引き離して、何時も通りにやったはずだった。
…そう、そのはずだったのに。
何故か涙目のリン。
…俺悪い事したか?
こっちが泣きたい気分だ。
いつ襲われてもおかしくない位無防備な可愛い寝顔を無視して、意識してないように起こすのは至難の業だ。
俺はそろそろ限界を感じる程。
…それは兄貴も同じみたいだけれど。
とりあえず、俺達は理性を保つのに必死。
「・・・」
もう、泣きたい。
とりあえず、
状況を説明して欲しい。