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束縛彼氏

第3章 束縛彼氏の豹変

『それじゃ、さようなら。』


別れは自分で思ってたよりもあっけなかった

藍斗に背中を向け、家のドアを開けてあたしは家の中に入る。

するとー・・・

「ふざけんな…」

『…っ、ぁいと…』

今まで1度も聞いた事がないような藍斗の低い声。

まるで地を這うかのようなそのドスの効いた声はあたしを震えさせるのには十分だった。

なんと、藍斗はあたしを玄関に押し倒すとあたしに覆いかぶさった。

『ちょっ…やだ、藍斗!』

「美波をずっと大切にしてきた。一生大切にしようと思ってた。

でも…美波が俺と別れようって言うんなら大切にはできない。」

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