テキストサイズ

束縛彼氏

第3章 束縛彼氏の豹変

そう思い目をつぶった時、ガチャりと玄関のドアが開いた。

「ただいまー…って…姉貴!?」

『…っぅ…はる、き…?』

「あね、き…何だよ、その格好…」

そういえば、今のあたしの格好は上半身に何も身につけていない。

いつもなら弟の晴樹に裸を見られて恥ずかしいと思うけど今はそんな事考えてられない

あたしは思いっきり大きな声で言った。

『はる、き…助けてッ!!』

晴樹はあたしのこの言葉でやっとあたしが犯されそうになっている事に気付き、藍斗をあたしから引き剥がそうとする

「てめぇ…姉貴のストーカーか何かか!?警察に突き出すぞ!早く出てけ…!」

グイっと引っ張られた藍斗は無理矢理外に出された。

藍斗はそれでもなお、あたしを見つめている。そしてあたしと視線が絡んだ時…

彼は口パクで何かを言った。

…っ…
震えが、止まらない。

「あねき?」

『…っ…』

「おい、姉貴!?」

あたしはそのまま意識が途切れた。


彼は口パクで言った―
確かにこう言っていた…

「明日は覚悟しといてね」

…と。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ