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束縛彼氏

第4章 束縛彼氏とお別れ

こわい…誰か、誰か…助けて…晴樹…晴樹!

あたしは震える手で携帯を操り晴樹の電話番号を出した。

『…っはぁ、はぁ』

発信ボタンをおそうとした時、頭の中で自分が自分に言った

「また晴樹に頼るの?」と。

…またあたしは晴樹に頼るの?…っちがう!助けて欲しいだけだから。

本当にそうなの?

あたしは今まで晴樹に冷たく接してきた。なのに自分が大変になった時だけ晴樹に頼ってる

それってただの都合の良い女じゃない。

…藍斗は嫌。
でもそれ以上にこんな自分が嫌。

晴樹に頼るのはもう止めた。あたし自身で藍斗から逃れるんだ…!

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