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束縛彼氏

第1章 束縛彼氏

「あのさ…」

「なに?」

この気まずい空気を最初に破ったのは藍斗だった。でも、あたしは彼が何を言うかもう分かっている。

「喋ってないし、今日電話するよ」

「…そっか」

彼はいつも帰り道に同じ質問をあたしにする

それは

「今日他の男と喋ってないよね?」



「美波の声が聞きたいから今日電話して」

の、この二つだった。

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