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束縛彼氏

第5章 束縛彼氏のライバル


『それに…』

あぁ、言葉が止まらない

『あたしも、もう藍斗に飽き飽きしてたしこれはこれで良い別れだったんじゃないかなあ』


心にもない言葉が口から溢れ出す


『だから藍斗なんて別に「美波!!」


あたしの言葉を遮ったのは怒りに染まった親友だった

「美波が、そんなひどい奴だと思わなかった。

そんなんじゃ、藍斗くんが天宮さんに取られちゃっても可笑しくないよ!!」


そう言い捨てて彼女は教室を出て行った

シーンと静まりかえる教室。あたしたちの会話を聞いていたクラスメイトたちは皆あたしを避難の目で見ていた


そりゃあそうだよね。あんなにひどいこと言ったんだから…

あーあ、これじゃ彼氏だけじゃなく友達もいなくなってしまいそうだ…

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