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束縛彼氏

第5章 束縛彼氏のライバル


「な、にが可笑しいんだよ…」

しどろもどろになりながらも言い返す

「何って…全部だよ、全部可笑しいよ。君って面白いんだね」

「…は?」

「君に…俺から美波を奪う勇気はあるの?」

何を言ってるんだ、と思いながら自分から溢れ出る感情は恐怖から苛立ちに変わっていた

「お前から美波を奪うって…そもそも、もうお前らは付き合って「黙れ」

「ないだろ」、その言葉は藍斗の低い声に悲しくも遮られた

そして藍斗は不敵に笑いながら宮岡に繰り出す

「君、4年間も美波の事が好きだったのに告白すら出来なかったんでしょ?」

「なっ…!?」

何で知ってる?

そんな疑問を胸に宿しながら宮岡は藍斗に驚きの視線を向ける。一方、藍斗はクスクスと笑いながらしゃべりだした

「4年間も好きだったのに告白する勇気さえなかった」

「そんな君に俺から美波を奪える?…無理だよ」

「だって君は振られたら怖いって思って美波に告白できなかったおくびょ「うるせえよ!!!」


―――ドン!

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