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束縛彼氏

第6章 未定


何なの、この状況は。

未だ覚醒しきれていない頭であたしは目の前の光景を呆然と見つめる


壁に押し付けられた藍斗
壁に押し付ける宮岡

…喧嘩?え?どういう事?宮岡は良いとして何で藍斗がいるの?

頭にハテナが浮かぶ中、宮岡が藍斗から手を離した

そしてお互いに黙る

意味がわからない、この状況の。何でこうなった?あたしが寝てる間に何があったっての?

段々イライラが募っていく中、あたしたちの静寂を切ったのはチャイムの音だった

今何時限目だっけ?何て頭の隅で考えていると宮岡が困ったような顔で

「あ、俺早く教室戻らなきゃだわ。じゃあな、美波!」


そう早口で言うとあたしと藍斗だけを残してこの気まづい空間から去ってしまった

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