
真っ赤な家庭
第4章 嘘
自分の真剣な顔を見て決心した顔をして
「二日前、加代子に合いに面会室に行ったのを覚えてますか?」
いきなり加代子?!
「どうやら本当に覚えて無いみたいですね。はっきり言いますね、実は俺はたまに加代子に面会しに行ってるんですよ。」
「!!!」
あの黙秘している加代子とこいつは話しをしている。
加代子はこいつとは唯一話せるというのか?
「何故お前が話せるんだ?加代子は誰にも話したがらないのに。」
「加代子は俺以外の警察官は皆怖いので無理ないです、怖い理由は俺にも分かりませんが…
でも、今なら林さんとお話し出来るそうですよ。」
「何故お前だけ…」
「分かりませんが、一先ず俺は誰ともからまないのが、一目で見て分かりやすかったと思いますよ。」
確かにいつもこいつは1人だ。
一目見ただけでもこいつからは孤独感がにじみ出ている。
それより自分は黙秘している加代子に何をしに行ったんだ?
加代子と直接合うことは出来たのだろうか?
