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真っ赤な家庭

第4章 嘘




加代子は相変わらず笑顔だった。



「初めは演技だと思いましたが、やはり何も覚えて無いのですね。」



「すまないが、ここ三日間全く記憶が無くて…悪いが自分は君と何の会話をしたのか?」



クスクス不快な笑みを浮かべては、あえてこちらをチラチラ見る。



嫌な感じだ。



「覚えて無いのは三日間だけですか?」



は?

こいつは何が言いたいんだ?






また、こちらをチラチラ見るだけで会話をしない。





流石にイライラしてきた。





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