兄と首輪
第8章 兄と鍵
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卒業式も近く…体育館は使えず…部活も休み…
しかし、今日は部活のミーティング…
兄は退部したので…退屈な時間が流れる。
内容は先輩方の送別会の日程と準備…
先輩方のリードでミーティングはサクサク終わった。
〔西川さん…勝先輩!絶対出席させてね!〕
先輩マネージャーは頼み込むように私を見た。
『あ…はい…。』
キャーよろしく〜っとウキウキで…
『はぁ〜』
ため息がでちゃったよ...
「西川…スゲーため息だな…」
『あ…田口君…ハハハ…ま〜ね…最後だしね…先輩達も…何かしらアピールしたいんじゃない?
自分が兄さんの恋人に選ばれるとでも…思ってるのかしら…おめでたい…馬鹿ね』
「…西川って…たまに…えげつない…よな…」
『…聞こえてたら…最悪ね…
内緒だよ』
田口君に向かってシーのポーズをする…
「/////」
小さくだが…田口君はいつも照れる。
体が大きいのに…可愛い…
「...西川は...気になる...先輩とか....いるの?」
って…照れながら聞く…
耳まで赤くして…
私はクスっと笑い…
『…どう…答えたら…満足?』
「///!!!///」
田口君は…私に遊ばれてるよな〜
兄さんが見たら…妬いちゃうだろうな…
兄さんのうろたえる姿を想像して…クスッと笑った。
「西川は…意地悪だな…」
田口君的には…嫌じゃないくせに……と…思ってみたり…