兄と首輪
第8章 兄と鍵
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時間ギリギリだが迷わずお店についた…
[勝〜先輩〜遅いですよ〜]
おっと…集まる集まる…
兄さんがいると…怒られなくていいな…
送別会はマネージャーとキャプテンで上手に進められ…
滞りなく進み…
母の造った花束が卒業生に渡された…
母の造った花束は兄の好きな花や…私の誕生花が沢山使われているものだった…
他の人は気がついていないかもしれないが…
私達は…気がついた…
小さなところに…
母さんの愛情が…見えて…
兄は苦笑いしながら…うれしそうだった…
花束を受け取り…送別会も終盤になり…新旧キャプテンから言葉をもらい…
会は皆笑顔で終わった。
会場を貸してくれたお店の方に挨拶をして…解散…
兄さんの…姿がない…
兄さんの姿を探し…お店の外に行くと…
先輩マネージャーと…
話しをしていた…
聞きたく…ない…
と…思いながら…隠れてしまった体は…
その場から…動けない……