兄と首輪
第3章 妹とコンビニ
ガチャ…
「おぅ…勝、休憩か?」
「お帰り、父さん」
父は今帰ってきたのか…上着を脱いで母さんに渡していた…
「あ〜ただいま。今日は少しムシムシするな…」
ちょうど…梅雨入り…しそうな…生暖かさ…
「あ…確かに………あれ…アヤは?」
リビングにアヤの姿がなく…一瞬…寂しい気持ちになった……
アヤの…匂いが……ない…
「あ〜アヤならコンビニ行くって…アイス食べたいとかいってたわね………太るわよね…フフフ」
母は父の上着をハンガーにかけ…ケラケラ笑っていた…
「ふーん…」
リビングのソファーを見ると…アヤのカーディガンが見えた…
あいつ…ミニスカートと…ランニングで出て行ったのか?
無防備すぎないか………