兄と首輪
第3章 妹とコンビニ
「俺も気分転換に散歩がてらアヤを迎えに行くよ…」
母は 気をつけてね〜 と軽く言った…父はテレビを見ていた…
俺はリビングを出た…
冷静…冷静に………
アヤ…………
薄着のアヤ………
俺は…誰にもアヤにあの目をしてほしくない……
俺だけを…見下し…なじってくれなければ………
何年…かかったと思っているんだ…あの目をどれだけ待ち望んだか………
いい兄…尊敬する兄………………好きになってもらうために…なんでもした……
だからこそ…沸き上がる苛立ちと…軽蔑の…瞳…
俺は…………走った………