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兄と首輪

第4章 兄と首輪

私はケータイで…父にメールをした…


出張中の父と娘の…小さな…約束…

【お仕事頑張ってね〜お母さんの目が無いからって!飲み過ぎないでね

PS・〇〇の人気スイーツお土産に買ってきてね】




いつからか…続いている習慣…



最近は…お土産のおねだりばかりな気がする



送信…



お母さんにも…

【何時に帰るの?鍵もってる?】

送信…


抜けているかわいい人だから…鍵を持ってでただろうか…


兄が家にいるときは持たずに出ることもしばしば…



ピロ〜ン♪


あ…お父さんから…

【父さんは今から飲み会だ。明日には帰るから、お土産、見つけたら買って帰る】


ぶっきらぼうな…父のメール‥絵文字すらない‥


ピロ〜ん♪
ん?電話‥母からだ‥

《もしもし?アヤ?お母さん鍵なら持って出たから大丈夫よ。残業ついでに‥講師仲間と‥飲み会に誘われたんだけど‥
行ってくるね?お父さんもいないし〜‥もう少し遅くなるね?先に寝てていいから〜。あっ戸締まりと元栓だけはしっかりね!お兄ちゃんにも言っておいて〜じゃあね》



プツン……


切れた…遅くなるのか…



あれ?ワクワク…してないか?




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