兄と首輪
第7章 妹とホテル
アヤが…リビングを…出て行った・・・・・・
「父さん…母さん…
リング…ありがとう…
アヤは…俺と違って…鈍いからな……
少し…心の整理が必要かもな……でも、母さん譲りの明るい性格と、父さん譲りの切替で、理解すると…思う…
大丈夫だよ…」
父さんと母さんはお互い見つめ合って…
頷いた…母さんは・・・・
すごく…不安な顔をしていた…
「さて、これから…兄妹会議…
少し…遅くなるかも…携帯は通じる用にしとくから…心配しないで…
・・・・・行ってくる」
「ありがとう…勝…」
母さんの声…心配してるんだな…だよな…
俺はアヤの上着を持って…
玄関を出た・・・・・・
俺も高校一年で両親からあの告白をされた…
俺は…薄々…気がついていた…
似て…なかった…
家族の面影に…一つも…
長年…一緒にいると…性格や…価値観…癖…
それらは似てくる…
が…俺には違和感が…
あったんだ・・・・・