妊娠工場
第5章 美波-ミナミ-
「でもさそれってある意味チャンスじゃん!」
千尋が言う
「なんで?」
あたしが問うと
「だって妊娠させた子と結婚すれば辞めれるんでしょ??じゃああんたが妊娠して彰くんと結婚しちゃえばいいじゃん!」
あ…
どうして思いつかなかったんだろ…
そうだ!その手がある!
でもよく考えてみた…
「でも…彰は何人もの子のパパなんだよ?
今でも度々面会に来るとか…
中にはセフレ感覚でヤッてるのもいるような…
最低じゃない?」
「あんたわかってないなぁ…彰にとってあれは仕事だよ?職業だよ?やらないと仕事じゃないんだよ?本人はきっといやいやしてるんじゃないかな?」
「でも…とても気持ちよさそうだった…」
「それは誰でもそうだよ。男なんてヤられれば気持ちくなるのが普通。女だって例外はないよ?彰くんだってきっと美波が一番に決まってるよ!」
「そうかなぁ…」
千尋に言われ
あたしはそのとうりだと
思った。
彰と…結婚…
今まで考えても
いなかったことが
頭をよぎった