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君の笑顔

第3章 隣の子 ~陽介~

席につくと、チラっと隣を見た。

きれいな横顔が、まるで絵のように俺の目にうつった。

すると、彼女は俺の視線に気付いたのか、クルッと顔を俺に向け、


「私、片野和泉。よろしく。」


と、またハキハキとした声で自己紹介をしてきた。




「っ…よ、よろしく。」


突然のことにびっくりしたのと、さっきの自己紹介に体力を使った俺は、小さな声で答えた。


すると、片野はその声が聞こえなかったのだろうか、

「無視しなくてもいいのに…」



と言って
ツンとしてしまった。



え…?
何だ。
この女は。

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