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君の笑顔

第23章 予感 ~陽介~

「きっ、昨日のことは、わすれてあげるからっ。」

片野はそう言って次の人のご飯をよそう。



え?



「昨日のこと?」

前に並んでいるウラが振り返る。


「な、何でもないから!ほら、あんたたちのせいで列つまってる!進め!」


「なんだよったく、おっかねぇな」

ウラはぶつぶつ文句を言って進んだ。



忘れるって……




いや、なんてありがたい事なんだ。


あんな訳も分からずした俺の行為を忘れてくれるなんて。


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