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君の笑顔

第23章 予感 ~陽介~

―――…


「疲れたぁ…」

「ほんとだなぁ」

あのあと俺たちは町を満喫したあと、お昼を食べ、展望台にいき、予定通りホテルに戻ることが出来た。



寝不足で体調が万全ではなかったからか歩き疲れて足が痛かった。



「誰か帰ってきてるかな」そういいながら和樹は部屋のドアを開ける。



「おぉ、お疲れ。」



部屋のドアを開けるとすでにウラがいた。




「どうだった?そっちは。」

靴を脱ぎながら和樹がきいた。



「うん、片野の足の具合も良くなってたけど、あんまり歩かないコースにしてのんびりって感じだったな。」



足、良くなったんだ。


ホッとする。



「そっちは?」


ウラが逆に聞いてくる。


「こいつらに歩き回された。」
俺は足の裏をマッサージしながら顎で和樹を指す。



「確かに結構歩いたなぁ……」


やっと落ち着き、お茶を飲もうとした時だった。



ピンポンパンポーン


放送が流れる




『ホテルについた食事当番は、白衣マスクを持って食堂に移動してください。』


「マジかよ~今着いたばっかなのに」

俺らの班の食事当番の和樹が嘆く。


「ったくよぉ…じゃあいってくるわぁ」


「「いってらっしゃい」」
嫌々部屋を出ていく和樹を俺とウラは見送る。



バタン



和樹が出ていくと俺とウラの二人きりになった。





「おせぇな。他のやつ。」ウラがいう。


「だな………」




……………


何故か気まずい空気が流れる。

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