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君の笑顔

第25章 戸惑い ~片野 和泉~

真剣な福島くんの顔に思わずドキっとする。


「なら、よかった。じゃあよろしくね。」



そういうと、福島くんは笑った。

「では。」
そう言って福島くんは部屋に戻っていった。



「ほら!やっぱり言った!」

ドアを閉めるとあさみが嬉しそうにしていた。



「ちょっと、あさみ聞いてた?福島くんは別に私のことが好きとかじゃなくて、私の足のことを気にして…」


「かわいそう。」

あさみがボソッと呟く。


は?

誰がかわいそうなの……


「まぁ和泉を好きになった人の宿命って感じかな…」


「だから、福島くんは…」


「わかったから!和樹のところ、行くのついてきて!」
意味の分からない言葉に反論しようとすると、あさみは私の言葉をかき消すように言った。

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