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「かっ和樹くん！」

あさみはまた顔を赤くする。


「いやぁ、探したんだけど、中々見付かんなくて……良かったぁ、夕飯の前に見付けられて…」


走ってきたからか、和樹は息を切らしている。


和樹も探してたのか。


なんだか微笑ましい二人だなと保護者のような気分になる。



「私も和樹くん探してたの。」
モジモジしながらも、あさみはしっかりと話している。


「まじで！？入れ違いかぁ」



二人揃って笑い出す。



なんか……


いい雰囲気。



「あ、でさ、あさみちゃん、肝試しの相手、決まっちゃった？」

「え……いや、まだ……」


「良かった！もしよかったら俺と回らない？」



ほらやっぱり。


心配しなくても

この二人は……



あさみを横目でチラっと見る。

満面の笑みをしていた。

ふふ。

嬉しいんだね。


「も、もちろん！」


「よっしゃぁ！」
和樹くんは大きくガッツポーズをした。