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君の笑顔

第26章 肝試し ~ウラ~

「あの二人が付き合ったりしたら面白いよねぇ~」


「わかったから、もう黙れよ。」

イライラして、関係のない鈴木に当たってしまう。

最低だ…俺。


「もぉ、気持ちは分かるけどさ、どーせ福島に先越されて、嫉妬してんでしょぉ。」


「なっ…」

図星なだけに、何も言うことがなかった。
そんな俺を見て鈴木の笑い声が暗闇から聞こえる。


「あ、始まったみたいだよ。」


コースは3つ、二分おきに一組ずつ、湖周辺を回るようだった。

それぞれのコースで懐中電灯の灯りが動き出した。


片野は……


どこだろう。




暗闇からで見つけ出せるはずがない。


だが、俺はちらりと懐中電灯によって照らされた片野を見付けた。



いた……




隣には福島がいる。


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