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君の笑顔

第26章 肝試し ~ウラ~

「三浦くん。」


ただ二人を眺めていると、鈴木が俺の服の袖を引っ張った。


「なに?」

俺は鈴木を見た。



「好きなら、奪ったら?」



ドキっ



見透かされている。




「いや、俺は別に…」


「私なら誰か見つけるからさ。」

鈴木はそう言って俺の背中を押す。

急に押されて躓きそうになる。


「ほら、出発しちゃうよ。」


片野の方を見る。


もう、片野たちの順番は次だ。



ダメだ…



このままじゃ、


絶対



後悔する。




「悪い、鈴木。」

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