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気付いたら暗闇の中を走っていた。



楽しそうに話す福島と片野の間に入る。



「福島悪いけど、俺、片野と回る。」



「ウラ？何いってんの！？」

突然現れた俺に驚く片野。


「は？何言ってるんですか、片野さんは僕と…」


「はい、次の一組いってらっしゃい！」

先生からの合図が出る。


「本当に悪い。けど譲れないから。」



俺はそれだけ福島に伝えて、片野の手を掴み進み出した。



なんて、強引なんだろう。

自分でそう思うのと同時に


なんて事をしでかしたんだ…と恥ずかしくなる。