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君の笑顔

第28章 肝試し ~片野 和泉~

譲れない?

え?

なんでウラが?


私、福島くんと回るんじゃなかったっけ?


たくさんに疑問が頭にわく。


手はウラに強く握られている。



「突然ごめん。」

黙っていたウラが突然しゃべりだす。


「本当、突然すぎだよ……」

未だに、自分に起こったことが理解できない。




「なんで、私と回るの?」

たくさんの疑問からひとつを選んで、現状を把握しよしたい。



「いや、足が心配だったから。福島は頼りにならないから、その…」



暗くても、ウラが慌てている顔が浮かぶ。


よく、分からない。


けど、
きっと

心配してくれたんだよね?


「よく分かんないけど、ありがとう。」

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