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君の笑顔

第6章 友だち ~陽介~

「え?」
びっくりして隣を見る。

「だから、ごめんって。」こっちを見ずに片野が言う。

「あ、いや…」


「でも、」
片野は続ける

「君が声が小さいからいけない。」

なっ
俺は緊張して…

「転校してきたから緊張してたの?」

…図星

「まぁ当たり前だよね。慣れるよ、すぐ。なんかあったら言って。」

…??
急に優しい言葉をかけてきて、拍子抜けする。

「陽介でいいよ。」

「分かった。じゃあ、スケね。」

おいおい、

「それは嫌。」
真面目な顔で俺がいうとハハハと片野は笑った。

やっぱり、
笑うとかわいい。

「じゃあ頑張って陽介って呼んであげるよ。」

「それはどうも。」

「私は片野でいいよ。」


「分かった。」


変だけど、

優しいのかもしれない。

そんなことを思った。

「スケ、次数学!」
スケ………


やっぱり、変なやつだ。

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