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君の笑顔

第31章 いるはずのない人 ~片野 和泉~

―――…


「本当に近いな…気付かなかったわ」

陽介は私の家の前まで来て言った。


「徒歩一分もないな。」
クスクスと笑う。


「こんな遅くまでごめんね。」

私がそういうと、
陽介は

ハッと目を見開いた。


「やっべ!俺急いでんだったわ!じゃあ!また明日な!」

「えっ?あ、うん、じゃね。」
状況を掴めないまま私は走っていく陽介を見ながら手を降った。

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