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君の笑顔

第7章 残る感覚 ~片野 和泉~

「いーずみっ!」
ホワッといい香りとともに天使のような笑顔が目の前現れる。



「ああ、あさみ…なに?」

手首から目線を離す。



「みんな見てたよ~ほら、あの転校生の子、和泉の手首掴んじゃってさっ!なになに?もう恋の予感なの?」
あさみは一人でワクワクとして盛り上がっている。

溝口あさみ、
彼女は私の小学校からの親友。
私とは違ってフワッとしてて天然な、まさに“女子”

恋って……




「そんなんじゃないって。なんか、よく分かんないけど、ちょっと色々勘違いがあって。大したことじゃないけど。」


本当に大したことじゃない。

ただ、

ちょっと話しただけ。

なのに


私、動揺してる。



「へぇ~」
あさみはニタニタした。

かわいいな。
私もこんな風になれたら。
あさみを見て何回こんなことを思っただろう

「さ、授業だよ!また、なんかその転校生とあったらいってよ?」


「…山崎陽介ね」




「あぁそうそう山崎くん。」

山崎陽介

来たばかりのやつのせいで
いつも冷静でいた私の心臓は、かすかにいつもより早く鳴っていた

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