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君の笑顔

第32章 帰ってきた親友 ~ウラ~

―――…

休み時間になると、優の周りを何人もの女子が取り囲んだ。


「沢村くん、アメリカにいたってことは英語とかペラペラなの?」



「うん、まぁ、日常会話は難なく…」


キャーとまた女子がわく。

優に近付きたくても近付けるような状態ではない。


「沢村の人気すごいな。ファンクラブとか出来んじゃないのか?」


陽介がそんな優の状態を見て言う。


「俺が転校してきたときと違うすぎだろ。」

拗ねている陽介を見て隣に座る片野が笑う。

「沢村優は小学校一緒だった人多いから、話しやすいんだよ。」


「まぁ、魅力の差はあるかもね。」

ケラケラと笑う片野に、うっせぇなぁ~と陽介がまた拗ねる。

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