テキストサイズ

君の笑顔

第32章 帰ってきた親友 ~ウラ~

片野の様子が思ったよりも普通で少し拍子抜けする。

「片野、優ともう話したの?」

優の様子など目にも止めずに次の授業の支度をしていた片野だったが、俺の問いかけに動きが止まった。


「…うん、昨日帰りにたまたま。」


帰り……?

俺が久保先生に優が帰ってくると話を聞いたときか…。


「へぇ。」


色々聞きたいがこわくて聞き出せない。


「ウラは?話したのかよ。」
俺の気持ちを察したのか、陽介が話を変える。


「いや、俺はまだ…」

ストーリーメニュー

TOPTOPへ