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君の笑顔

第32章 帰ってきた親友 ~ウラ~

「あ~片野、ここにいたのか…話し掛けてくれればいいのに…」


ふと顔を上げると優が女子の輪をなんとか抜け出して片野の所に来た。



近くに優が来るが、俺には気付かない。


「あ、いや、なんか、人気者みたいだったし…」


いつも落ち着いている片野が優を見て慌て出す。


「そんなこと言うなよ……って、あ!」


優は陽介の事を指差し声を出した。


ん?

なんだ?

「お前、昨日のやつだ!なんだ、片野の隣なのかよ!」

昨日?


俺はよく分からず陽介を見た。
キッと優のことをにらんでいる。


「まさか、このクラスに入ってくるなんて思わなかったよ。」

陽介と優の間に異様な空気が流れる。


なんだなんだ?
俺だけ話についていけていない。

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