君の笑顔
第33章 言い表せない気持ち ~陽介~
「じゃあスケも一緒でいい??」
「「はっ!?」」
あまりにも勝手な片野の発言に思わず沢村と俺はハモる。
沢村は俺をキッとにらんでくる。
「何勝手なこと言ってんだよ!俺はいいよ、三人で積もる話もあるだろ。」
行ったって、どうせ疎外感を感じるだけだ。
「来いよ。」
そうだな、お前は来るなと言われると思っただけに、その沢村の発言にはびっくりした。
「いや、だから俺は…」
と言いかけた時、
沢村の背後で手を合わせ口パクで
「お・ね・が・い!!」
と必死に伝える片野が見えた。
言葉を止めた俺を沢村は怪訝そうに見た。
「……っ、じゃあお言葉に甘えて」