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君の笑顔

第34章 強引なきもち ~片野 泉~

ふと、
時計を見たら、18時をしめしていて、
びっくりした。


「うわぁ!もうこんな時間っ!テスト近いし勉強しなきゃ…。私帰るね!」




そう言って帰る準備をしたとき、



「送るよ。」


と沢村が言った。



「あ、だ、大丈夫。ありがとう!」

さっきの強引な沢村を思い出した。

ちょっとまた二人っきりになるっていうのは怖いと思って、
とっさに強く否定してしまった。


「いや、危ないだろ、もう暗いし…」


沢村全く私のいうことは行かずにコートを掴んだ。



あ、あ、あわわわ

どうしようかと慌てていたそのとき、



「いいよ、俺が送る。家近いし。」


とスケが言った。


何故だか、

ドキッとした


「いや、スケ、本当、一人で大丈夫だから。」


ドキドキを抑えながらも、悪いなと思いそういうと、


「いいから帰るぞ。お邪魔しました~じゃあな、ウラ。」


と言って、無理矢理沢村のうちから出てしまった。

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